本と映画と音楽の紹介

茶色の朝

物語:フランク・パヴロフ/絵:ヴィンセント・ギャロ/メッセージ:高橋哲哉/訳:藤本一勇

「みんなの学校」が教えてくれたこと第1版発行が14年前の2003年とは思えないほど、現代日本社会を彷彿とさせる内容となっています。
考えることをやめて、時代の波に流されることは一見楽だけれども、その代償は計り知れないことを教えてくれます。
高橋哲哉さんのメッセージとあわせて読むことで、今わたしたちが気づかなければならないこと、考えなければならないことが見えてきます。
今の世の中に不安を感じているあなた、必読です。

わたしは、ダニエル・ブレイク

監督:ケン・ローチ

「みんなの学校」が教えてくれたこと イギリスを代表する巨匠ケン・ローチ監督が手がけた現在のイギリスの生活格差や貧困問題に焦点をあてた人間ドラマ。そして、この問題は、イギリスのみならず世界中でも拡大しつつあります。その現実を目の当たりにし、今どうしても伝えたい物語として、監督が引退を撤回して制作されたものです。

複雑な制度に翻弄され、人としての尊厳を踏みにじられ貧困に苦しみながらも、助け合い生きていこうとするダニエルとケイティ親子との心の交流にホッとしたり、はらはらしたり。労働者や社会的弱者に寄り添い、彼らを取り巻く厳しい現実と、それでも今日を懸命に生きようとする人間たちを描き続けてきたケン・ローチ監督の集大成だと言われています。 

私たちが生きている世界は、誰にとっても生きやすいのかという疑問を投げかけてくれていると思います。

ブラックバイトに騙されるな

著者:大内 裕和(中京大学教授)

「みんなの学校」が教えてくれたこと 学生を都合のいい労働力として、過酷な条件で働かせる「ブラックバイト」。「ブラックバイトってなんだ?」「 なぜ学生たちは劣悪な職場にはまり込むのか?」「やめたくてもやめられないバイトから抜け出す方法、身を守る方法とは?」著者は、学生たちから直接相談を受け、早くからブラックバイトの問題提起を行ってきた大内裕和さんです。

希望への陰謀 時代の毒をどう抜き取るか

著者:浜 矩子 山口 二郎 川内 博史 木村 朗 竹信 三恵子 金井 利之 桜井 智恵子

「みんなの学校」が教えてくれたこと 安保法制に続き憲法改正を目論む安倍政権の「毒」が政治・経済・労働・ジャーナリズムに蔓延している。今、我々の中に浸透してこようとしている毒の正体を見極め、解毒剤をどう調合するか。各分野の第一人者が「アベ的なるもの」の正体を解読し、希望社会への可能性を語る。

「みんなの学校」が教えてくれたこと

著者:大阪市立大空小学校初代校長 木村泰子

「みんなの学校」が教えてくれたこと 2015年に公開された映画「みんなの学校」は、大阪市立大空小学校の1年間を記録したドキュメンタリー。この学校では「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」という理念のもと、障害のある子もない子も同じ教室で学んでいる。初代校長として学校をつくり上げてきた、木村泰子さんの著書。子どもたちと教職員、保護者、地域の人々が学び合い、成長していく感動の軌跡をたどりながら、今の時代に求められる教育のあり方に鋭く迫ります。

『改訂版 つくられた障害「色盲」』

著者:高柳 泰世

戦後史の正体 日本における「色覚異常」への誤った認識を指摘し、入学・就職制限撤廃の運動を続けてきた眼科医の著書。1996年、朝日新聞社から前版が出版され、その後労働安全衛生法改正で雇用時健康診断での色覚が検査廃止されたことを受け、学校保健法改正で学校定期健康診断時の色覚検査廃止、船舶職員法改正で小型船舶操縦免許における眼科的検査の廃止など、「色覚異常は不可」の制限は次々と撤廃された。その一方、再び検査実施を要望する動きなどの近年の状況を加筆し改訂版として刊行された。

『平和元年』

唄:元 ちとせ

戦後史の正体 奄美出身の歌手、元ちとせが終戦70年の年に発表した平和への思いを込めたカヴァー・アルバム。谷川俊太郎、寺山修司、あがた森魚、松任谷由実らによる作詞楽曲や、中川五郎、加藤登紀子、岩谷時子らが日本語詞を手掛ける洋楽曲まで、さまざまな楽曲が収録されている。権力に抗し闘う勇気を与える強く優しいプロテストソング。

『ぼくらの民主主義なんだぜ』

著者:高橋 源一郎

戦後史の正体 2011年4月から2015年3月まで、朝日新聞に連載された「論壇時評」全48回を1冊にまとめた。連載は東日本大震災直後からはじまり、震災、原発、貧困、教育、ヘイトスピーチ、特定秘密保護法、従軍慰安婦、表現の自由……大きな声より小さな声に耳をすませ、さまざまな問題を取り上げる。日本人に民主主義は無理なのか?絶望しないための48条。

『超勤・多忙化解消につながる労安活動のポイント』

編集:労働安全衛生活動の先進事例編集委員会

戦後史の正体 深刻な問題となっている教育現場の超勤・多忙化。その解消につながる5つの地域の労働安全衛生活動について、現場取材を行いまとめた一冊。教職員の勤務環境改善を図ることが急務とされている中で、具体的なとりくみを進め、成果・結果を残している事例を紹介、トップには、鹿児島県鹿屋市の事例が紹介されています。

『アベノクライシス~そこまでして原発続けますか~』

著者:川内 博史(元衆議院議員)

戦後史の正体 6年間国会議員として国政に携わった著者・川内博史(鹿児島出身)。民間人で唯一、福島第一原発一号機建屋内を調査し、「津波による原因説」に疑念を抱いた著者が、原子力政策にまつわる政府や原子力ムラのウソ・隠ぺい、国の責任回避の体質などを政権内部にいたからこそ知り得た情報も含めて開示。原発再稼働の是非を問うと共に、民意不在の政権からの危機回避の道を提言する。

『永続敗戦論』

著者:白井 聡

戦後史の正体 2012年7月16日の東京代々木公園で行われた「さようなら原発10万人集会」での大江健三郎さんの言葉「私らは侮辱の中に生きている」で始まるこの本は、「敗戦」を「終戦」と言い換える「現実を認めない無責任」戦後日本を根本から痛烈に問い返す。東電福島原発の事故と先の大戦を重ね合わせ、「不都合な真実」の隠ぺい、根拠なき楽観、他者への犠牲の強要と無責任という「空気」を蔓延させている日本の構造を指摘し、「侮辱の中に生きることを拒絶せよ」という鮮烈なメッセージ。

『日本の奨学金はこれでいいのか』

編集:奨学金問題対策全国会議

戦後史の正体 「奨学金が返済できない」という人が増えている。欧米諸国に比べ高い日本の教育費。しかも、高い金利の日本独特の「奨学金」。学校卒業と同時に多額の負債を抱え、返済に苦労する。それはまさに「学生ローン」だ。
その実態を告発し、根本原因と改善策を解明する。困っている方の相談窓口、救済方法も提示。「貧困の連鎖のない社会へ」のための提言。 学生当事者も慢心の怒りをこめて執筆。