鹿教組委員長より ~新年を迎えるにあたって~

「節目の年を経て、鹿教組運動のさらなる前進を!」

鹿教組執行委員長 今村 悟

46a9db9816fa0865b67df986fc77d935_s 2018年を迎えました。2017年は、憲法施行70周年という節目の年でした。その節目の憲法記念日に、こともあろうに安倍首相は、憲法、そして9条の改悪を、2020年施行という期限目標まで定めて表明し、最終目標が、憲法9条改悪であることが明らかになりました。また、安倍政権は、6月15日には「テロ等準備罪(共謀罪)」法 含む「改正組織犯罪法」を強行成立させ、「戦争できるくにづくり」をより一層すすめました。
 県母女のあいさつでも紹介しましたが、数えの88歳になった叔母が9月に私の家に泊まりに来て、戦中・戦後、特には1944年4月から1946年3月までの農林学校時代2年間を振り返り、農作業ばかりに駆り出され、ろくに勉強はさせてもらえず「残念でならない」と悔やみ、米軍機による機銃掃射に何度か遭いそうになり、そのときの恐怖を「恐ろしかったどお」と表現し、そして最後に、物のない生活そのもの、その時代そのものを「地獄やった」と、ぽつりと話しました。叔母と同じ家で生まれ育ったわたしにとって、叔母の話は、話に出てくる風景まで想像しやすく、身近に感じ、護憲の思いを、節目の年に改めて強くさせるものでした。
 2017年は、日教組も70周年を迎えました。この節目の年に、教職員の超勤・多忙化の問題が、ようやく社会問題としてとり上げられるようになりました。そして、中央教育審議会でも特別部会を設け、学校の働き方改革について議論され、12月には中間報告が出されました。しかし、学校現場では、「確かに管理職は、『早く帰れ』と言うことが多くはなったが、業務が減らないのに早く帰れるわけがない、持ち帰り仕事が増えるだけだ。」という実態が多いのではないでしょうか。中間報告に盛り込まれた業務の削減策に加え、給特法の廃止と時間外労働の上限規制まで中教審での最終報告に盛り込まれるよう、わたしたちは、さらに広く世論に訴えていかなければなりません。
 2017年は、鹿教組も70周年を迎えました。組織をつくり、平和と民主主義を護り、民主教育の確立のために、たゆまぬ努力と闘いを重ねてこられた先輩組合員たちに、改めて感謝申し上げます。2017年もその努力と闘いを引き継ぎ、とりわけ10月の第48回衆議院議員選挙で組織の総力を挙げて川内博史さんの当選を勝ちとり、2000年6月まで2期務められた濱田健一さん以来の組織内衆議院議員を誕生させることができましたことは、節目の年に誠に喜ばしい出来事となりました。
競争主義、成果主義、「見せかけの教育」が蔓延する学校現場の中での日常の組合活動は、大変しんどいものがありますが、それでも仲間とともに、組合の存在や組合員であり続ける意義を、「集い、語り合う」中で確認しながら、さらに仲間とつながっていきましょう。そして、その仲間との確認やつながり、様々なとりくみの成果をもとに、自信をもって、未組織者とも語り、加入の呼びかけをしていきましょう。
2017年は、「○○ファースト」だの、「圧力」だの、「排除」だの、「インスタ映え」だのと、首を傾げたくなるような言葉を何度も見聞きしましたが、年末に、「だいもいっしょ」という言葉がボディーに書かれた、あるNPO法人障がい者福祉施設のワゴン車を見かけました。そうだなあ、そうでなくてはいけないよなあと、うなずける言葉に出合って、ほっとしたところです。
「節目の年を経て、鹿教組運動のさらなる前進を!」 本年もよろしくお願いします。

2018年1月7日